twitterはじまりました。

twitter

個人的に、もう日常生活から切り離して考えることのできないツール、twitter。そこにはいろんな情報が待っていて、それらになんとなくぼんやりといつでもアクセスでき、世の中の気分を知ることができたり、言いたいことを広大なネットの海に放り投げ、自分もそのごくごく一部として世の中の気分を構成しちゃったりして時間をつぶすことができる。
ためになることを言うひと、笑えることを言うひと、何言ってるのかわからないようなことを言うひと、お金持ちなひと、貧乏なひと、東大のひと、浪人中のひと、無職のひと、変態..。
いろんな人がいて、それぞれにいろんな世界があり、それらを少しずつかじることができる。なんとまぁ、すてきな暇つぶしだこと。

先日、こういうものに出会った。

「最初にフォローした人から順に表示 Twitterオンラインツール」
http://tweetbuzz.jp/entry/2153064405/www.raky.net/t/s/





ちなみに自分でやったらこんな感じ。
http://www.raky.net/t/s/#tklt_05

主にニュース系のbot(自動投稿アカウント)が多い。
まぁ情報収集活動って言うのがメインなので、当たり前か。


もうかれこれ使い始めて二年くらいになるのだろうか。いつ頃始めたとか、なんで始めたとか、どうやって始めたとか、そういうのはあんまり覚えていない。
なんとなく記憶にあるのは2ちゃんねるでその存在を知り、調べてみればオバマ大統領がメディア戦略として用いていたり、津田大介先生なんかが本を書いていたり、そういえばどっかの歌手にヒウィッヒヒー?みたいな感じで呼ばれていたような気もする。
ともかく、なんとなく、始めてみたのだ。

アカウントを作成し、僕がまず始めに何をやったか。
とりあえずつぶやいてみた。フォロワーはゼロ。フォローもゼロ。「なにこれ、つまんね。」っていうのがファーストインプレッション。
今考えてみれば当然であるのだが、当時の自分はそれほどまでにどうしようもなく分かっていなかった。



そうして次にやったこと。放置。

ひたすらに放置した。自分が発したつぶやきとも言えないぼやき、どこにも、誰にも届かないそのひとりごとだけが存在するその空間を、僕は捨てた。




夏だった気がする。いや、夏かどうかは正確には覚えていないが、たしかこたつはなかったし薄着だった気がする。友人から一冊の本を借りた。それがさっきも言った、津田大介さんの『twitter社会論』だった、たしか。とりあえず、「twitterすごいんだよ。」っていうお話を読んだ。



むしろ大学生らしく部活/サークル、暇があれば旅行、部活関係で週4くらいで飲み会に参加し、基本オールで朝帰り、終電なんて乗ったことがなかったという感じで遊びに打ち込み、午前中の授業は全滅で(特に午前中に集中した第二言語のドイツ語なんかはほとんど行けず)とにかく大学生らしく遊んでいた僕は、今でこそ情報系にいたり進路が決まってはいたものの、当時は勉強ちんぷんかんぷんのダメダメなダメ野郎であった。もちろん今でも大してかわっていないけど。

でもその本を読んで「あー、これはすごいのかも。」なんて思っちゃった。たしかにすごい。こういう潮流はニコニコ動画でのVOCALOIDと草の根クリエイティブの盛り上がりで知っていた。
これからはマス的な上意下達式エンターテイメント創造や情報フローではなく、草の根のクリエイティブなんだ、みんながつながった今、そうなるんじゃないかみたいなことは確かに考えていた。
昔から機械好きの父の影響でパソコンやインターネットというものには触れていたので、ネットでの遊び方は大体わかっていたつもりだった。
そして、そんな自分にこうやって遊び場や、おもしろい出来事が用意され、生まれていくるインターネットに興味があった。
当時はyoutubeニコニコ動画にかじりついていたし、もう根っからのmixi民でもあった。


mixiはすごかった。
あれはすごかった。

たしか浪人中に、友人から突然不思議なメールが届き始めた。「招待メール」だ。
そのときは勉強に集中したかったし、っていうかネットで遊んでいて浪人が決まったようなものだったので、そんなもん始めてしまったらそれこそ元も子もないのできっぱりと断っていた。
そして晴れて大学生となり、たしか4月の半ばだったか。mixiに登録する。


mixiはすごかった。

いま、だれが、なにしてるのか、それが携帯でいつでも把握できた。
当時のmixiは、今で言う「ボイス」が実装される前だった。それでも革新的だった。
日記を書いて、リアクションがもらえる。コミュニケーションの起爆ができる。
見ろよこのコメント数!みんなと「お友達」することができる!!

その後、しばらくはmixi漬けだった。ちょうど10年くらい前のテレビ漬けに近い感覚だった。
「昨日のアレみた?」が、テレビ番組から、mixi日記やmixiニュースに移行していった。
それを肌感覚で、感じていた。



mixi
いまは一日に一度、見るか見ないか。
非常に鈍足なSNSと化した。いま、あれの使い方はよくわからない。
たとえば先日京都大学であったIVS(Infinity Ventures Summit)で、mixiの笠原さんはこんなことを言っていた。

http://jp.techcrunch.com/archives/jp20111207mixi-socialmedia-difference/

それでもあそこに自分がいく理由が見つからない。自分とほかのマイミクと形成するグラフに、もう限界がきたような気がする。



いま、何を見ているのか。
twitterか、facebookか、google+か。
リアルソーシャルのプラットフォームとして、facebookを用いる機会が増えてきた。
そして、情報収集/仮想日常のプラットフォームとして、twitterがすごい。


twitter
これができることは二つ。

1.140文字以内のテキストメッセージ(つぶやき)を発信(ツイート)する。

2.他人のつぶやきを表示する。




これでできることはいくつあるだろうか。
世の中には本当にいろんな使い方をする人がいる。
アカウントをとれば、もうそこは自分の世界。
思ったことをつぶやくのもいいし、考えたことをつぶやくのもいいし、思ってもいないし考えてもいないようなことをつぶやいても、誰にも怒られない!

たとえば学生が内輪で盛り上がるのもいい。リアルタイム/一覧性、そして豊富な外部サービス(主に使われているのは画像か)でコミュニケーションはぐっと加速する。
たとえば今日あったことを、ぐだぐだと垂れ流すのもいい。フォローする/しないなんて、とっても自由なので「嫌なら見るな」という本来なら暴力的な論理もここでは通用する。
そもそもそんなもんは(ありがたいことに)誰も読んでないし、被害なんて考えなくてもいい。

カンニング、飲酒運転、万引き、そういうのを告白するのもいいんじゃないだろうか。
もちろん炎上や通報はされるだろうが、別に禁止されている訳ではない。したければしてもいいんじゃないだろうか。
なるべくしないほうがいいとは思うけど。


自分もtwitterを使っている。主な使い方は大きく3つ。

1.情報収集
現在、iPhoneではtweetdeckを利用している。これは動作も軽く、なによりリストの概念が強くていい。
メインのタイムラインから横に指を滑らせればmentionが、その横には知人のリストがコミュニティごとにあり、その向こうにはニュースのリストが、また気になるハッシュタグでTLを構築し、話題を捕捉してある。いま数えてみたら、合計で11のリストをtweetdeckで管理していた。
この中で一番見るのは知人のリストと、ニュースのリスト。とくにニュースリストはどんどん充実させている。
もちろんtwitterですべてのニュースが補完できるとは考えていない、けれどもそこに近づけようとすることはできる。
おまけにこのリアルタイム性、メインのタイムラインでもそういうことに騒ぐ人を多くフォローしているので、世の中の”事実”と”解釈”が大きな視点で見られる。
事実だけ、解釈だけでは自分の意見や解釈というのは立ちにくい。いろんな人の話や考えを覗いてかじって吸収できるのは大きい。
アタマでっかちにならないように、気をつけなければだけど。



2.コミュニケーション
最近ほとんどメールを使っていない。どうも個人的にはひっかかりが弱すぎて、うまく生活に組み込めなくなった。たしかにメッセージのやりとりとして、メインステージに君臨しているのだけれど、いろんなところで「携帯メールの終焉」に関する声は聞こえてきている。そして結局それもtwitterに統合されつつある。メールはメールのためにしか時間を割けないが、twitterでの私信は、私信だけの意味に限定されない。空いた時間にスムーズに確認/送信できちゃう。この心地よさはヤバい。
たとえば本を読んでいる時にメールが届く。本をいったん横に置き、今読んでいたことを反芻しながらケータイに目をやる。受信フォルダを開き誰のどういうメッセージなのかを確認する。
それがどういった内容であれ、意識の中断が大きかった。また本に戻るのがちょっと大変な気もした。そのまんまになったりもする。
もはやメールは「あ、返さなきゃ」っていうものになってきた。
twitterにはゆるやかなグループメッセージ的な効果もある。リプライなんかは両者をフォローしている人間にも届く。一回入り込めばリプライテキストにアカウントが追加され、やりとりが届く。もうその必要がなければ@〜を消してその中から消えていくし、消えても結局やりとりがTLにいたりする。このやりとりとの距離感がまたいい。見てるようで見てないようで見てるようで見てないようで。情報が強制されないので楽ちん。こういったやりとりが、実にいい暇つぶしになる。困ったことにつぶれすぎて大変なこともあるのだけど。
これはリアル知人に限った話ではなく、うすらぼんやりとした人間関係をバーチャルから構築できることもある。おもしろい。



3.ライフログ
自分のアカウントのtwitpicやinstagramを見てみると、驚くべきごはん率を誇る。特にラーメン率すごい。もはやラーメンのためのinstagramみたいに見えてくる。
まぁ、それは写真の話であって、twitterを使っていて、そこに積もるのはなにも画像だけではない。
"じぶんのことば"が降り積もる。たとえば去年のちょうど今の時間、自分が何をどういった風に考えていたか、覚えているだろうか。
たぶん覚えてない。覚えてる人がいるとしたら、すっごい記憶力がいいか、この一年で全く成長してないか。すごい記憶力あったらこんなどうでもいい記事なんか読まずに、なんかすごいことに貢献してほしいです。
とにかくtwitterの恐るべき点は、その手軽さであって、生活密着度。思考の密着度とも言ったらいいかな。
これはライフログや思考メモなんかにいい。twitterそれ自体/単体でもいいんだけど、外部サービスである「twilog」や「twieve」等を使うともっとすてきなことになる。

たとえばtwilog。(http://twilog.org/ )

結論から言えば、いますぐ連携させた方がいいよ!っていうくらいおすすめだしお世話になってる。
「就職活動でめっちゃ助けられた!!」とでも言えばひっかかるかな。でも事実、ESのアイデアや面接のネタでは過去の自分に相当助けられている。
これは無料のサービスで、ただひたすらに自分のツイートを記録し続けていくサービス。しかしその真価を発揮するのは「検索」の機能。
これがあると何ができるか。たとえば去年の今日は何をしていたか、何を考えていたか、誰といたか、何を食べて、何を見て、何を思っていたか。
(もちろんそれらを普段からアウトプット、ツイートしておく必要はあるけど)それを知ることができる。過去の自分の、生の声が聞けてしまう。
「就職」とか、「考え」とか、そういう検索ワードを打ち込んで、過去の自分の声を聞く。めちゃくちゃ便利。
「なるほど」で検索すれば、過去の納得に会いにいけるし、「なんで」で検索すれば、今は忘れてしまったかもしれない昔の切り口が見えてくる。
自分のほぼ外部記憶として使える。しかも検索機能に限定して言えば、人間のそれより正確でスピーディである。
脳みそ(正確に言えば記憶の部分だけど)がもう一個増える。これはすごい。さすがのジャパネットも記憶能力はもう一個つけてくれない。



この3つが、主にtwitterに張り付く理由だ。情報収集がほとんど7割くらいだけど。


なんでいきなりこんな記事書いちゃったのか。それは冒頭の「最初にフォローした」っていうものをやってみて非常に懐かしくなったのと、いまの情報環境が構築されていることに関して"そういえばなんでだっけ...?"みたいなものがアタマの中で大量生産されたからだ。
そしてもうひとつ。僕が4年間所属している大学のコミュニティで、ついに、新しい世代がmixiから消えつつあるからだ。
いま、彼らはtwitterにいる(mixiにもいる人もいる)。もしかしたら勘違いなのかもしれないけど、どうやら徐々にコミュニケーションの活動場所は移りつつある。
マイミクの申請なんて、いつ以来だろうか。さらにメールアドレスの交換も、いつ以来だろう。
そういう出来事が目の前で、起きてしまっている。ひとつのコミュニティの、ひとつのたまり場として成立した。
それも、パソコン?ネット?よくわかりません...みたいな、(言い方は悪いかもしれないけど)実に一般的な層の間で。
なんだかすごいなぁ、とぽかんとしてしまった。そして彼らはどんどん使い方を吸収して、今日もtwitterにいる。


どう使うか、ということまでは言及しないけど、使うのであれば便利で役に立つものとして使ってほしい。
そして間違いなく、炎上だのSNS疲れだのそういっためんどくさいものにならないことを願う。


いま注目している新参層は、おもにリアル知人とのメッセージのやり取りに使っているみたい。
外部を自分のTLに入れることができるかどうか。これがなかなか難しい。
ただ、外部からしか知り得ない情報も確実にある訳で、そこへのアプローチとしてtwitterは有効な手段となる。
ガラケー(ぱかぱかするもしもし)でも、twitterは使えないことはないが、最近スマートフォンを持ってる人も増えてきたので、これを機にちょっと便利にしてみるのに挑戦してもいいんじゃなかろか。
Twitterアプリも別に公式を使わなくてもほかに便利なものがたくさんある。自分ももともとtweetdeckに落ち着いていたので使っていなかった。
もし勧めるなら、いつもteeweeをおすすめしている。これは見た目も機能もごちゃごちゃしていなくて使いやすい。



どんなひとをフォローしたらいいんですか、って。
上で紹介した自分の初期フォロー(http://www.raky.net/t/s/#tklt_05 )でいうと
初期はニュース系のbotや便利情報のbotのフォローをしておくとすてきに便利。

たとえば
朝日新聞http://twitter.com/#!/asahi )
毎日jp編集部(http://twitter.com/#!/mainichijpedit )
共同通信非公式(http://twitter.com/#!/47news )と、その速報のみ(@47newsflash )
天気については(http://twitter.com/#!/tenkijp )
中央線快速の運行情報(http://twitter.com/#!/JR_ChuoKaisoku )なんていうのもあるし、
もちろん京王線http://twitter.com/#!/train_ko )もある。
buzztter(http://twitter.com/#!/buzztter )はtwitter上で話題のワードを教えてくれるし、
話題っていう意味ではRetweeter (http://twitter.com/#!/retweeterjp )もトレンドを追ってくれる。
そのほか、気になる分野の情報ソースとなるアカウントを自分で探して、ほいほいフォローしておく。
この"ほいほい感"が大切。

気になったら”ほいほい”。

とにかくリアルタイム性っていうのを活かすのであれば、やはりこういったニュースやトレンドのように鮮度が命なものと相性はいい。
さらにジャンルごとになると、流れの速いITなんかの話題も結構早く、まとめて拾えるので相性がいいように感じる。
就職活動に限った話ではないけど、世の中についていく必要を感じるのであれば、忙しくてニュース番組や新聞に触れなくとも(触れておいた方がもちろんいいけど)、
こういうチェックの仕方もあるよね。っていうハナシ。

そんな感じに思いました。
おなかが減ったのでこの辺で。

以上。