新卒社員はどうして3ヶ月で辞めていくのか。とネタバレの世代について

なぜ新入社員は3ヶ月で辞めてしまうのか、というのを新入社員が考えてみました。


結局のところ、ぼくらの世代は、ネタバレの世代であるわけです。
大企業に入ったら、ベンチャーに入ったら、製造業に就いたら、地方に飛んだら、東京さ行ったら、サービス業は、営業は、パートは、フリーターは、アーティストは、ニートは。

どの進路の結果も、なんだかんだどんな感じなのか見えてしまっていると思うわけです。
もちろん、どうなるか、みたいなものじゃなくて、大体こんなモンかな、という意味で。

Google先生に聞けば、大抵のことがわかってしまうし、Twitterでフォローすれば、大体のことが見えてしまう。

最近じゃニートニートとして生きるためのノウハウ本<ニートの歩き方>http://p.tl/m3UR なんていうものを出版するし、のんびりびよんびよーんと女子社員に熱い視線と情熱を傾けながら働き、というか働くふりをしていたところ無職になったひとも、本を出したりしてるし、http://p.tl/ybek 就職しないならしないで、だいたいなんか楽しそうな気もする。
この他にも「若者よ、もっと世界を見るのだ!!」論が最近ぐいぐい来ていて、結構いっぱいある。話に聞く。
新卒君をがっつり会社にコミットさせる環境がこの社会のなかでちょっとずつその権威を失いつつあるわけです。
社畜】や【ブラック企業】なんて言葉が、就活生に語られてしまうくらいには。


良いにも悪いにも、こんな感じかなーっていう見当がついたりする。これってなんだかすごい気がするんです。大企業に入ったら、ベンチャーに入ったら、製造業に就いたら、地方に飛んだら、東京さ行ったら、サービス業は、営業は、パートは、フリーターは、アーティストは、ニートは。

どうやら親や先生から言われているのとは、違う部分も見えてきた。
自分たちの生活の中に、”例外”が現れ始めた。それこそ、あのブラックスワン http://p.tl/V3D9 のように、例外が僕らの日常に居座る。
姿は見えない、本当のことはわからないのだけど、今日も世界の何処かで、のうのうと暮らしている。そういうことになっている。
インターネットを覗く限りは。
それらがチラチラと気になってしまう。


話を戻すけども、新卒の新入社員なんて、その大体がいきなり始まる社会人生活に絶望する、というかしてた。少なくともぼくの周りは。
その要因は慣れないビジネス的人付き合いとか、そもそも何で毎日朝7時に起きなきゃなんねーんだよ、とか、お偉いさんと会食めんどくせーよ、その他いろいろあると思うのだけど、今はその話はいいや。
あと、新卒は周り、他の会社をすごい気にする。
あいつが行った会社の残業代はーとか、後輩が第一志望にしているあの会社の社内の雰囲気はーとか、
特に自分の仕事を徐々に把握できるようになってくる3ヶ月目とか半年目とか。余裕が出てくると、今度は隣の芝が青く見えてくる。
なんや、カップルの倦怠期か。まあいいや。


個人的に面白いなーと思うのが、「高度経済成長!!残業バリバリ!!バッブリーフライデーYeah!」な、働けば働いた分だけ成果になったちょっと前のニッポン的思想よりも、
やれ「ワークライフバランスだの、ノマドだの、フリーランスだの」言って、個人的に動ける!自由!労働に自分の人生を食われてたまるか!!みたいなものが、
TwitterFacebookまわりで人気だったりする、一部の学生に。

何でなんだろうか、というのを考えた時に、まぁやっぱりそういう人たちって個々の能力やキャラクターが強くて、情報発信源として上手なんだろう。
あとなんか、牧歌的な暮らしに憧れるんじゃないか。
割と大学生なんかはそういった生活に近しいところにいるので、大学生活が楽しいと、意識高くなる。(ような傾向があると思う。)


とかなんとか言ってきたわけだけど、結局のところ、現在の新卒社員は`ネタバレの世代`であるわけで、会社員生活に期待を持ったり絶望したりは、ほとんどインターネットや(一部)TVのプログラムなどから仕入れるわけであります。
なので、冒険者というよりは、絶望者と興奮者、あとは多くの”こんなモンかな勢”で構成されているわけなのであります。

人生のネタバレ。
その仕入れは結局その後も続くわけで、僕らは楽園を夢見てしまっている以上、それ以外の人たちより会社を辞めがちになると思うわけであります。
だって、なんか他にもよさそうな気がするんだもの。
選択肢それ自体を増やすことが、良い結果に結びつくわけではないのだけれど、それでも目に見えて、耳に入ってしまう隣の青い芝、どこかにいるはずな青い鳥を、今日も新卒君たちはぼーっと夢見てしまうわけでありました。


なんちって。