本質的なES攻略について、着地点から攻めてみる。

実際に内定をもらえ始めたときに考えていたこと。



最近どうも就職活動生のご相談をありがたく頂戴賜り、いろいろデレデレとアドヴァイスなんて致してしまう機会が増えましたとさ。


どうも。

自分は新卒一年目な感じでござい。聞こえをよく言えばそこそこ規模のあるけどベンチャースピリット大事!といった、実に居心地の良いWeb系の企業にて、広告がらみのメディア戦略、アライアンスなんて立ち位置をしばらく担当し、現在はクライアントサイドに立って広告戦略の提案や、降ってきた相談事に対して媒体選定やプランニングなんて動き方をしております。

んで、そんな自分が上のように就活生から相談を受けるのだけど、毎回聞かれること言うことが同じになってきたので、
ここにそのあたりの話をまとめておきます。

大枠としては2つ。

・ESについて
・面接について

ほんで、今日はES戦略について書きます。


ちなみに自分がめっちゃ行きたかった会社(今の職場)に内定をもらえたときに調子こいて書いた就職活動の振り返りはこちらになります→ http://d.hatena.ne.jp/tklt_05/20110928/1317201055
読んでもあまり有益じゃないと思います。


自分はというと、ほかの人に比べるとぜんぜん頑張ってなくて、その割にそこそこ内定ももらえたし思うとおりに進んでいったような気もするので、何だかんだ効率の良い動きが出来たんじゃまいか、と思ってます。


とはいえ、内定もらえたお!っつっても、これって先輩から決定的なアドバイスもらえてからギュイーンって感じなので、別にぼくがなんかすごい、とかそういうのはありません。
大企業の名前出すと信憑性が出てきたりするのであれば、これは電通さんの先輩からのアドバイスでした。
その先輩も博報堂とかテレビ朝日さん、Microsoftさんあたりの先輩から教えてもらったんだとか。

何はともあれ、本当にとてもとても大切な考え方だと思ったので、ちょっと(誰が見てるかは知らないけど)シェアっとこうというやつです。

あと、めんどくさいときに「ブログ見て」って言えたりするし。


・ESについて

エントリーシートですよね、あの会社の入り口的な。そもそもアレってちゃんと見てるの?落ちることあるの?っていう感じだったんですが、こちら結構悩みの種になっている人も多いようで。
つまるところ、<何を書いたら良い評価になるのかがわからない。>


のだそうで。

正直、会社やシューカツ市場の仕組み上、初期段階の選考は結構ザルで、本当に「締め切りは守れるか」「そもそも選考に来るのか」「日本語でちゃんと会話できるか」「ぶっちゃけヤバいやつじゃないか」みたいな、そういう基礎的なところを判断しています。
というかそれしか出来なくて、設問数問に紙数枚、15分程度の面接でその人間の人となり、会社がそいつを採用するメリットの有無なんて、人事担当に判断できるわけがなく。
なので、段階的に見ていくわけです。

就職活動に躍起になるばかりで、「採用活動」について考えている学生があまりにも少ない。気がします。
人事だってガチなんです。
採用する、内定出すってことは、そいつに年間数百万のお金を(給料として)払うってことだし、
その他管理費用だってかかるし、未成年の女の子と不祥事なんか起こしてもらえると損害どっかーんなリスクもあるし。

その入り口がES。なので個人的にはそんなに緊張するところではないと思うのだけど。
それでも「なんじゃいこれは」となりがちな人が多いので、ぼくが気をつけた簡単な攻略法を書いておきます。

上にも書いてある、「日本語でちゃんと会話できるか」というところでもあるんだけど、
この紙ではどうも「ちゃんと要求した内容がアウトプットされてくるか」というのも見ているみたいで。

「ラーメンは好きですか?」という問いかけに対して「はい、好きです。」と応えるところ、なんか変に意識高めてテンパった結果「ラーメンはやっぱり味噌ですよ。市ヶ谷のくるりとか真冬には最適で、ここのスープは濃厚な味噌ダレと重厚感あふれる背油にニンニク、そして麺はですねどうのこうの…」みたいな。
こっちはラーメンが好きか嫌いかを聞いているんだよ。おまえの好きなラーメンなんかはどうでもいいんだよ。
くるりは最高だけど。
麺処くるり http://tabelog.com/tokyo/A1309/A130904/13000475/


文字にするとそんなわけないやろ、となるかもしれませんが、結構これあると思うんですよ、
意外と聞いた質問にちゃんと答えられていない。緊張するししょうがないですよね、でもなんとかしよう。




つまるところ、ESって何が確認されとんのじゃ、何が聞きたいんじゃ、こっちは何て言えばいいんじゃ。
その辺が気になると思うのです。

結論から言うと、ESが聞きたがってるのはひとつだけで、「あなたはどんな風に会社に貢献できるんですか」ということ。

これだけ。

「でもいっぱい設問あるじゃんよ!自分を表現する写真とか、自分年表とか、志望動機とか、学生時代頑張ったこととか!」


それは聞き方ですよね。

「あなたはどんな風に会社に貢献できるんですか」っていう質問をされてみてごらんなさい。
たぶんあなたが質問に答える中に、"自分を表現する写真とか、自分年表とか、志望動機とか、学生時代頑張ったこと”なんていうのが絶対に出てくるはずです。
具体的データがないと、主張というのは強化できないので。

ESの設問は、逆にそれらを最初から設定してくれているわけです。
それもその企業が知りたいデータに限定する形で。ミスマッチが防げますね!!わーい!

ここから持論。

ES上における質問は大きく2種類に分けられます。

それはWill設問とSkill設問。
もう文字のまんま見たとおりで意思/基本的性格属性に関する設問と、要するに何が出来るの、という設問。

どんな設問表現でも、最終的にはこの2つの設問形式に収束します。これほんと。
なんでかというと、学生の会社における貢献度の見積もりを出すのにこの二つが必要なので。

学生時代に対面した問題とその解決方法→Skill設問
学生時代に勉強で頑張ったこと→Skill設問
あなたが誰にも負けないと考えている特技→Skill設問

課題解決型の設問(企画を考えて、とかそういうの)もSkill設問になると思います。

あなたがこの業界/業種/企業を志望する理由→Will設問
志望動機を400文字以内で→Will設問
この会社に入ったら、どんなことがしたいですか?→Will設問


などなどなど。


Will×Skill=貢献イメージ

これが就職活動の公式だとおもいます。



応え方としては、つまり逆の発想で、「というわけで、〜〜〜〜という風に貴社の発展に貢献できます」といった着地につながるようにすればいいのです。
微妙に、醸し出して匂わせておく。深い話は面接で伝えたほうが効果的なので皆まで言わず。
書面ではこの「会社への貢献」という一本筋を通せば、(無論、筋が通っていて、誤字脱字がない前提で)特に落とす理由はないと思います。


あと、この考え方だと、設問って世の中に2問しかなくなるので、いちいち新しい対処法や受け応えを考える必要がなくなる。
これだけで結構工数削減につながって、ラクになると思います。
変に盛っちゃったり意識を背伸びさせて面接ごとに矛盾も生まれなくなるし。

なんにせよ、着地点が明確にあると、人間っていうのは本当に生まれ変わったかのごとく安定するわけです。
なので、こういった意識は持っておくとずいぶんやりやすくなるんじゃないかなーと思ってます。
少なくとも自分はそうでした。



とまぁこんなところなんですが、「じゃあ結局どうすりゃいいんだってばよ」とか「わかったけどわかんねーよ」とか「そもそも気になるのは面接のほうだよ早くしろウスラトンカチが!」とか、主にTwitterにいるので何かあったら@tklt_05 まで何かくれたらいいと思います。






なんつってへぺろ